Thomas Hirschhorn, "Flamme Eternelle", Palais de Tokyo

トマス・ヒルシュホルンの新作インスタレーションのオープニングでパレ・ド・トーキョーへ。これが杉本博司さんと同日、というのがすごいところ。 トマス・ヒルシュホルンって誰?という基本情報はウィキペディアへ。政治的でアクティヴィストで、日本にあま…

Motion Factory, Gaité Lyrique

「モーション・ファクトリー」という展示のオープニングで、デジタル系アートセンターのゲーテ・リリックへ。行ってみたらコマ撮りアニメを特集した展示でした。コマ撮りの実演もしていて、なんというか、3分の映像に3年かける、ような世界でまったく頭が下…

Frac Nord Pas de Calais, Dunkerque

ダンケルク市にある、ノール・パ・ド・カレ県のFRACへ。フランス最北端の街で、ダンケルクの戦いがあったことで有名らしい、です。FRACというのはフランスの各県にある現代美術作品の収蔵施設で、県は23こあるのでその数だけ存在するそう。なかでもこのダン…

近況

ベルギーに一瞬行ってかえってきました。その前はわりと翻訳をがんばっていて、その前は通訳をがんばっていて、その前はイタリアと南仏を旅行して、その前は本の翻訳に埋もれていたのでした。その合間に美術展や演劇も沢山みているのですが、外人の名前がま…

工藤哲巳回顧展「あなたの肖像」カタログ

いま大阪の国立国際美術館で開催中の工藤哲巳回顧展「あなたの肖像」のカタログをはるばる送っていただきました。写真もテキストも年譜もぎっしり詰まった電話帳くらいのボリュームの中のほんの数ページ、フランス語の文章を和訳しています。お手に取る機会…

鶏卵紙写真の作り方:印画紙編

古写真研修の第一週は鶏卵紙写真の作り方です。鶏卵紙写真は、1850年にフランスで発明されて、19世紀末まで盛んに使われていた技法です。ソルトプリントは時代的にはそのちょっと前くらいに一番使われていました。その名の通り卵と塩を使うので、お料理のレ…

フランス政府・建築と遺産のメディアテーク:要塞編

古写真の作り方を知りたい、といろんな人に言っていたら、国立文化財学校(Institut National du Patrimoine,通称INP)の研修に参加させてもらえることになりました。三週間にわたる研修なのですが、一週目はフランス政府・建築と遺産のメディアテーク(Médiath…

ハンス・ウルリッヒ・オブリスト

の『キュレーション小史』という本を翻訳しています。長いです。今8割くらいのところです。

中国の豆腐

きょうは、なんてことのない一日なのですが、春になったので自転車に乗るのが気持ちいいだろう、と思ってすぐ近くにある中華街まで行ってきました。中華街なのでお店は当然ながらぜんぶ中国人が経営していて、中には日本食屋もあるけれどそれも当然ながら中…

Le Cuirassé Potemkine/Le Pré de Béjine

帰宅してどうもやはり消化不良なのでDVDで「戦艦ポチョムキン」をみながら寝ようと思って、しかしけっきょく全部みてしまったばかりか付録の"Le Pré de Béjine" もみてしまってけっきょく夜更かしになりました。"Le Pré de Béjine"は、作品自体が焼失してい…

Comme s'il en pleuvait

という芝居をみてきました。「雨あられのように」くらいの意味です。帰宅したら見覚えのない現金が居間に置いてあり、平穏だったはずの中年夫婦の暮らしが徐々に狂いはじめ…という話で、芝居のさいごには現金が雨あられのように降ってきます。夫は麻酔医で病…

と言いつつそういえばそのブラジル館の同じ階に、アベロエス研究をしているという人がいて、きょうはじめてまともに話したのだけれど、中世にアラブ世界経由でギリシャ哲学がキリスト教に流れ込んでくるとかいう話をしていました。 日本人にとってはそんなの…

その後きょうは銀行口座をつくりに行って(滞在許可証をもっていなくても口座が開けたらしいことがわかって拍子ぬけ)、その後映画「ホーリーモーターズ」で死体役をやっていたおじさんと会って(仏教おたくでほんとうにへんな人だった)、翻訳の仕事を頼ん…

サイアノタイプ

きょう起きたら天気がよかったので、サイアノタイプという方法で写真をつくりました。こうやって、サイアノタイプ用の紙(そのへんで売っている)にすきなものをのせて、太陽光のあたるところで10分ほど放置して、紙が白っぽくなってきたら水で洗い流して乾…

近況

うっかりしているうちに、だいぶ放置していました。久しぶりなので近況でも書こうと思います。 この冬コロンビアに連れていってくれた骨董屋が倒産の危機であるらしいことがわかり、で、このあとどうするのかとか話をしようとおもったら社長がモスクワに行っ…

額装

ベルギーで盗まれたリュックがどんな感じだったか画家に説明してアクリル画にしてもらう、という作品を以前つくりましたが、このたびそれを額装してもらいました。やはり額に入るとよそいきなふんいきに。

年賀状の使い方

きれいに刷ってあるので書き込むのがもったいないのを思い切って赤い丸を足しました。もう年の瀬ですね。 使おうと思えば2年後も2年前もつかえます。

レバノンの弗(ドル)

レバノン・フォト・フェアのときにつくった作品"One Lebanese Dollar"が、手元にないのでもう一度作ってみました。ドル札の片面を紙ヤスリでこすって「白紙」にもどし、そこにレバノンの国章・レバノン杉を印刷してあります。 レバノンは通貨としてはレバノ…

年賀状

年賀状を印刷してきました。

地下鉄のグーテンベルク

地下鉄にグーテンベルクのモザイクがありました。地下道はどこも入り組んでいて、だいたい白い壁で水が垂れていたりして洞窟ぽい感じがします。そこに毒々しい広告のポスターとか貼ってあって、さらに不穏です。乗換の駅とか表示が初心者にはわかりにくくて…

額縁屋さんでキノコ狩り

キノコの季節です。キノコ狩りに行きたいです。代わりといっては何ですが、額縁屋さんでこんなのをみつけました。 100年前のキノコ版画です。 いろいろあります。お値段もお手頃。 一枚えらぶとなるとやはりこれかな…ということで探し出して買いました、ベニ…

Tremplin-Cursus 2-Ensemble Intercontemporain - Centre Pompidou

作曲者:Anthony Cheung,Einar Torfi Einarsson,Magnus Lindberg,Rune Clerup アンサンブルアンテルコンタンポラン、という現代音楽の世界では超有名らしい楽団のコンサートに行ってきました。その道の人は「アンテルコン」と略すらしいです。今日は若手作曲…

ブラジル館

パリに引越しました。といっても、住んでいるところはブラジル館というところです。ル・コルビジェ先生の設計だそうです。いわゆるユニテ・ダビタシオン、とどのつまりは団地の元祖をつくった人です。モジュロール、という、畳一枚分の背の高さの標準体型人…

ベルギーに留学して困ったこと、知っておけばよかったこと(その3)

・泥棒に気をつける ベルギーはほんとうに泥棒が多いです。私は到着して3日目に、ハーゲンダッツでお茶をのんでいたところでリュックを盗られて死ぬかと思いました。いやー、死ぬかと思った、と現地の人に話したら「自分は南駅で全財産を盗られた」「自分は…

ベルギーに留学して困ったこと、知っておけばよかったこと(その2)

住む場所はよく選ぶ わたしは美術学校に通ったので、学校の掲示板にあった電話番号に一件一件電話しました。Facebookや不動産シェアサイトで探す人もいるらしいですが、着いてすぐはそういうものは知らずあくまでベーシックな手段に頼りました。 見学した一…

ベルギーに留学して困ったこと、知っておけばよかったこと(その1)

留学をはじめてから、早いもので一年たちました。わたしも、留学する前にいろいろ調べて準備をしたつもりでしたが、それでも思わぬことに困ったり、困ってもどうすることもできなかったりしました。ベルギーに留学して困ったこと、知っておけばよかったこと…

聞いた話4

友人Mの友人が交通事故に遭った。山から岩が落ちてきて、その岩が木に当たって、その木が道路に落ちてきたらしい。その木がバイクの上に落ちてきて彼はケガをした。 入院先に保険会社の人がきていろいろと状況を整理した。それによると木が倒れて人がケガし…

聞いた話5

友人Cは南仏に住む友人Gの40歳の誕生日会に招待された。その誕生日会はじつはサプライズらしく、準備のためにGのガールフレンドがメールで当日着るべき衣装とか用意するプレゼントとかについてマメに連絡してくるという念の入れようだった。40歳という記念す…

聞いた話3

友人Rはヨガが好きで、チベット人の僧侶「ラクパ」と友達である。ラクパは、山で修行をしたれっきとした僧なのだが、独立運動のときに中国軍に捕まって拷問とかいろんなひどい目にあわされたらしい。中国の拷問というのはほんとうにひどいらしく、濡れ衣とわ…

聞いた話2

友人Sは子供の頃ヒヨコを飼っていて、ペット的に可愛がっているうちニワトリに成長してきた。ある日そのニワトリと一緒に風呂に入っていると、湯船からチキンスープの匂いがした。 その数週間後、彼の親はニワトリを〆めてほんとうのチキンスープをつくった。