Frac Nord Pas de Calais, Dunkerque

ダンケルク市にある、ノール・パ・ド・カレ県のFRACへ。フランス最北端の街で、ダンケルクの戦いがあったことで有名らしい、です。FRACというのはフランスの各県にある現代美術作品の収蔵施設で、県は23こあるのでその数だけ存在するそう。なかでもこのダンケルクのは最近、つまり昨年11月にオープンしたばかりでフレッシュなFRACなのだとか。

建物の左側の部分がもともとあった旧工場で、それとまったく同じ形で透明のものを横に足した、という構造の建築。収蔵品の展示はおもに透明部分で、旧工場の方は天井高を生かして大型インスタレーションなどに使いたいそうです。テートのタービンホール的な。
すぐ横が海なので、建物がすけて展示品の奥に海が見えます。

建築家はラカトン&ヴァッサル(lacaton&vassal)、というフランス人ユニット。ホームページを見ると予算まで公開されています。そういうところも透明なんですね。
展示作品はこんなかんじ。






瓦かと思った。ら、ぜんぶ本だそうです。

什器もおしゃれ。



キュレーターの長谷川祐子さんの通訳で伺ったのですが、会場となったサロンは部屋自体がアーティストの作品らしく、ポップな雰囲気です。SANAAアトリエ・ワン以降の建築がテーマで、透明感のある建築という点で会場自体ともマッチしていたようでした。

夜はライトアップも。Dだけ強風で落ちたので別のをあとでつけたそうです。このあたりは風が猛烈に強いんですね。