"Dawn Chorus" と『鳥の宗教』

「人間が鳥のようにしゃべる」映像で賞をとって東京に滞在中のアーティスト、マーカス・コーツが帰国するというので、送別会をしてきました。もう明日ロンドンに発つというのに、「今日メンターに出会った」と言って興奮気味でした。「メンター」というのは「心の師」みたいなもので、これまで自分にそういう存在はいなかったが、「今日、彼がメンターだということを直観した」と話してくれました。

それって大変な事なんじゃないか、と思いつつ恐る恐るその名を尋ねると、「シンイチ・ナカザワ」だということでした。
シンイチ・ナカザワ、、、ナカザワ・シンイチ、つまり中沢新一、『鳥の宗教』を書いた中沢新一です。

鳥の仏教

鳥の仏教

言われてみれば、「人間が鳥のようにしゃべる」"Dawn Chorus" と、「鳥が人間のように哲学する」『鳥の宗教』は互いに鏡のような存在であるような気もしてきます。。。

"Dawn Chorus" 小山登美男ギャラリー
http://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/marcus-coates-exhibition-2009/


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ところで、、、
今月、講談社学術文庫から出た『純粋な自然の贈与』を中沢新一の「最新作」と内田樹さんが書いてますが、
http://blog.tatsuru.com/
単行本は1996年に出ていて今回は単に文庫化されただけなんじゃないかと思うのです。ちがうかなぁ。