Brother Deluxe 750 TR



研究室で展示をするというので、何かないかと思って家の屋根裏部屋(自分の住んでいるのも屋根裏だがそのさらに上にまたある)に行ったらいろいろあって、Brotherのミシン、じゃなくてタイプライターがあったので借りてきました。
これまで自分はタイプライターに触ったことがあっただろうか、と考えてみると中学生くらいのときにインクリボンつきの「文豪」というのを使っていたけれどあれは「ワードプロッセッサー」であってタイプライターではないので意外に初めてかもしれない。そもそも日本語はひらがな48字カタカナ48字までいいとして、常用漢字が2136字とかあるのでタイプライターには全然向かない、というか無理な言語なんじゃないかと思うにつけ、日本企業のBrotherがつくってたこのモデルはきっと輸出専用だったのでしょう。というか打鍵がAZERTY並びで、èéàùの鍵があるのでフランス語圏を対象にしたモデルかもしれない。
ためしに少し使ったら、スペースを連打するときの「カタカタカタ」という音がこころなしかミシンの音に似てます。
Brother社のサイトには、廃盤になった製品の情報は載っていないので確信はもてないけれど、似たのをもっている人のサイトなど見るとおそらく1976年頃の製品のようです。
わたしは展示をするときに文字情報が多く、なんというかそれは見るほうも見せるほうもしんどいことなので、内容以前にどうやったら「読んで」もらえるだろうかということに心を砕こうと思って、今回は自分より年上の機械に頼ります。