Imaginary Portraits in Paris


パリ日本館での展示がはじまりました。「似顔絵捜査の要領で、元恋人の顔を再現する」という作品で、その場で「元恋人はどのような顔をしていたか?」というインタビューをして、その内容を元・似顔絵捜査官の方に送ってその後似顔絵をおくってもらいます。今回の展示では、これまでに制作された似顔絵とそのテキストを展示するとともに、その場でも来場者のインタビューをとることにしました。展示する部屋が、窓に鉄格子のついた場所だったので、警官の格好をして取り調べ室的な場所にしました。

このシリーズも、始めてから2年目になるので不躾な質問を唐突に発する術も徐々に心得てきたつもりではあるのですが、始めての場所でいろんな国の人を目の前にすると思ったほど慣れていなかったことに気づきます。しかしそれでもなお、初対面の人が心をぱかっと開いて自分の過去を訥々と語りだしたりすると、内容はともかくその状況も希有なかんじがします。