A Figure of Dys-Juxtaposition

hanakoblog2009-10-17

芸大でお世話になり、今もお世話になっている藤幡先生の個展です。現在もお世話になっている先生の展示について自分個人のブログで宣伝するのは少しどうかと思いますが、先週のメディアアートのシンポジウムをきいてなんというか、議論の内容以前の問題で作品体験が十分に共有されていないんじゃないかという印象を持ったので、ともかく藤幡先生の作品はもっと観られていいんじゃないかと思って書いてます。バカ素直にすぎるでしょうか。。。

メディアアートに批評がないのは良い作品がないからだ」という藤幡先生のセオリーには、半分同意しつつもやっぱり違うんじゃないかと私は思うのですが(対象が良い作品でなくても批評はやっぱり成り立ちうるとおもうから反対。あと、メディアアートにはメディウムに対する批評性が内包されてしかるべきだから、批評性そのものが作品を生みうるので、逆も成立ちそう)、とはいえメディアアーティストとしての自負がこのセオリーを成しているにちがいないので、観に行かないと始まらないなぁ、と勝手に思っています。

そういえば、ArtIt会員のみに公開する前提で書かれていたArtItブログがいつの間にか万人に公開されるようになっていて、藤幡先生も執筆していました。
http://www.art-it.asia/officials
ここにもあるように、メディアアートは「世間とは、そうとう離れた場所にいるらしい」ですが、シンポジウムであるとか個展とかブログとかがその間をせめて繋いでるのだろうと思うので、そういうのはせっかくだから表に出したほうがいいんじゃないか、つまり宣伝したほうがいいんじゃないか、と思って以下詳細です。



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藤幡正樹+池田一栄 A Figure of Dys-Juxtaposition 2009

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■日時:2009年10月19日(月)−11月7日(土)
11:30〜19:00(最終日17:00まで)日曜・祝日閉廊

■会場:
ASK?(Art Space Kimura、京橋・東京)
http://www2.kb2-unet.ocn.ne.jp/ask/

■内容:
ベルリン在住のパーフォーミング・アーティスト、池田一栄さんと
のコラボレーションによってできあがった映像は、自分でも予期し
ないものとなった。2台のカメラで、彼女の身体の一部を同時に撮
影するという極めて単純な仕組みであっても、撮影された映像を見
る側では、2分された身体の統合が不可能になり、ある種の精神疾
患のような状態に陥る。映像を見る快楽は、この疾患とそこからの
回復による心地よさにあるのではないだろうか。
http://www.fujihata.jp/

■オープニングパーティー
10月19日(月)17時より