『デジタル・フィルムメイキング』マイク・フィギス著、桂英史+村上華子訳、藤幡正樹監修、フィルムアート社

hanakoblog2010-03-25

えー、村上の翻訳した本が、晴れて出版されることになりました。発売は明日3月26日らしく、私もまだ手にしていないのですが、きっと無事に仕上がっているはず、です。
デジカメで誰もが手軽に映画を撮れる今、プロもアマチュアもあまり関係ないことになっていますが、そんな状況の中、デジカメひとつと、わずかなポケットマネーで、いかに映画をつくるか、ということを手取り足取り教えてくれます。具体的なアイデアや、コツのようなものを伝授する単なるマニュアル本を超えて、フィルムからデジタルに移行する上で起きている根本的な変化や、それに伴って配給方法も変化を迫られるであろうことなど、だれもがぼんやり抱いているであろう問題意識にたいして明確な答えを打ち出していて爽快です。低予算映画の監督としてだけでなく、ハリウッドでも活躍し、アカデミー賞もとったらしいフィギスならではの視点で、しかも若い作り手への愛をたっぷり込めて、フランクな口調で語りかけてくれます。
書店に並ぶ日もそう遠くないと思うので、映画関係のみなさん、映像関係のみなさん、そうでなくでもデジカメでいろいろつくろうとしている皆さん、買って読んで下さい。

http://www.filmart.co.jp/

デジタル・フィルムメイキング
新しいプロフェッショナルとは何か
マイク・フィギス 著/桂英史+村上華子 訳/藤幡正樹 監修/四六判変型/288ページ/2,100円+税/ISBN 978-4-8459-1046-5
3月26日発売!
自らハードルを上げて、映画を"撮らない"理由を作るな
リービング・ラスベガス』『HOTEL ホテル』『10 ミニッツ・オールダー イデアの森』などで知られる映画監督/ミュージシャン、マイク・フィギスによる、映画制作の入門書が待望の邦訳!プロとアマの垣根を超えて、"いま"の映画づくりを基本から見つめ直すためのアイデアが満載!
多くの人は、プロフェッショナルな映画とは16ミリや35ミリのフィルム映画だといまだに考えている。しかし、予算がないからとか、アマチュアであることをいいわけにして、映画を撮らなかったり、デジタルを敬遠するのはもう止めよう。この際、思い切って"古きよき"フィルム映画の文法を解体して、デジタル時代における新たなプロフェッショナルを考えるために、ぜひ本書を取ってほしい。