アーティチョーク

土日になると、近くの広場に市場が立っていろんな野菜や果物、キノコや焼き鳥、チーズ、ハチミツ、飴、パン、肉、魚、古本、靴下、コート、下着、などなどがわりと安めの値段で手に入ります。


日本ではあまり見ないartichaut(アーティチョークチョウセンアザミとも言うらしい)ですが、パリ在住のゆきこさんによれば、ご飯と一緒に醤油を垂らして炊くとタケノコご飯みたいなものができるそうで、確かに繊維があって柔らかい食感は似ているかも…!と思いました。
家主が一度ふるまってくれた感じだと、スタンダードな食べ方は、とりあえず丸ごと塩水に入れてぐつぐつ茹で、ウロコ状の葉っぱを一枚ずつはがして根本を歯でこそぐようにして食べる、もののようです。で、葉っぱを全部除くと花床がでてくるのですが、ここがいちばん美味しい部位で、ナイフでちょっとずつ切りながらソースをつけていただきます。植物にしては重たい味で、クセがあってちょっと動物みたいな味がしました。そういえば、花床には硬い毛がみっしりと生えているので丁寧に取り除いてから食べるのですが、毛の感じもちょっと動物的といえばそうかも。
と、ここまで書いて気づいたのですが、さいごに花床がでてくるということはそれまで剥がしたのは花弁だったのではないかと。つまりむしろ果物なのかもしれないということで、どこに所属しているのかいまいち確信がもてないわけですが美味しいことは確かで、タケノコご飯的な食し方も、お米が手に入ったら一度試してみたいものです。