葉っぱの栽培

台所の窓辺にこんな植木が。

葉っぱの形で、わかる人はピン!とくるかもしれませんが、あれです。
大麻です。
うちの家主は葉っぱを乾燥させてタバコみたいに紙で巻いて燃やして煙をすう、らしいです。ベルギーでは大麻の栽培と所持(3gまで)は公的に許容されているそうで、個人で栽培して楽しんでいる人も多いそうです。ただし公共の場所で見せてはダメで、販売も禁止だそうです。
と、家主からきいて調べてみたところウィキペディアに丁寧な説明があり、
少量所持を許容する法案が可決されたものの、運用方法の曖昧さにより裁判所で却下され、現在国会で条文が再検討されている。条文が再可決されるまでの暫定的なガイドラインとして、少量所持が発覚した場合は口頭注意にとどめ、大麻そのものの没収はしないよう通達されている。

のだそうです。ベルギーの行政ポータルサイトもよんでみたところ、
要は
大麻は健康によくない(心血管や呼吸器官への悪影響等)
大麻の販売は禁止されている
大麻の3g以下の所持は許容されている。ただし、
  -使用法に問題がある場合
  -公共の場所(学校、監獄等)で迷惑を及ぼした場合
  -未成年の前で使用した場合
  は処罰の対象
・下記にあてはまる場合は起訴の対象
  -特定の状況下での摂取(運転時など)
  -大量に栽培していることが発覚した場合(少量は可)
  -販売していることが発覚した場合
ただし刑事罰が課されることは稀で、たいていの場合は警察による口頭注意にとどめられる。

そうです。
日本にいるとダークなイメージのある大麻ですが、ウィキペディアをさらに読むと、日本の大麻規制はGHQの政策以降だそうで、つまり日本が戦後間もなくまだ主権国家ではなかった頃にその頃アメリカで大麻吸引禍が問題になっていたのを反映して制定されたようです。当のアメリカでは州によって対応が違うようですが、少なくとも終戦直後の規定をそのまま温存しているところは無いみたいです。
あまり日本と欧米を安直に比較するのもなんですが、というかべつに大麻を推すわけではまったくないのですが、大麻の「ダメ、ゼッタイ!」ももとはマッカーサーから来たものと知ると、なんだ、押し付けられた規定ではないか、と、再考してもいいのではないかと思いました。

大麻も日本では戦前は自生していた、ときいてそうか、と思っていましたが、窓辺に生えているのを見ると確かに強そうな植物で、たぶん今も自生しているんだろうな、と思います。