BNF フランス国立図書館



BNF フランス国立図書館に行ってきました。ひたすら大きいです。セキュリティが厳重で、警備係がたくさんいて怖いですが、それだけのことはある充実し蔵書でした。松とかが植樹してある中庭を囲んで「」型のビルが4つ聳えていて、建物自体の威圧感もすごいです。蔵書何冊あるんだろうか。

広すぎて自力で何か探すのはムリ、と踏んでレファレンス係を探したら、レファレンスブースが5つくらいあって、そこで見たい資料の相談をして、資料請求用の紙まで印刷してくれて親切でした。
土日は閲覧室入場無料。私が行ったのは土曜でしたが出納のいる資料室を利用するのに3回で8ユーロのチケットを買いました。コピーは有料ですが、カメラをもっていれば申請書を書いて自分のカメラで複写できます。撮影は40枚までが原則らしいです。
図書館用語みたいなものがけっこう新鮮で、本をマガザンmagasinから持ってくる、と言われて、magasinというのが「お店」という意味で使うことが多いので何のこっちゃと思ったら「書庫」のことだったり、本の写真を撮るときにserpentinを使って下さい、と言われたのですが、語感的には「ヘビっ子」くらいの意味ですが、それで渡されたのが綿入れのようなもので、本を痛めずに開いておくためのものみたいです(下の写真に映っている緑色の物体です)。

わたしは19世紀の写真づくりマニュアルを探していて、当初は別館に行かないとだめとか言われたのですが、本館にもありました。
こういう資料。






鶏卵紙写真、といって19世紀末に日本でも使われていた技法ですが、いろんな作り方があって、今回みつけた資料には卵と一緒にmielはちみつを使うものもあって、ほとんどお料理のレシピでした。
写真を自分で現像する人はお料理が得意じゃないといけない、と言いますが写真もお料理ももとはといえば化学なので一理あるかもしれません。

ここの図書館は、著作権が切れた古新聞や手稿や版画等々の高精細画像をオンラインで公開していて、こういうのを研究している人には便利そうです。興味あるかたはリンクをどうぞ。
http://gallica.bnf.fr/